
Grand Archive (グランドアーカイブ)のルールを日本語で紹介します。
本来は英語表記のキーワードも、読みやすさと理解しやすさを考慮し、カタカナや相当する日本語に置き換えて紹介します。
概要
Grand Archiveにおいて、プレイヤーはChampion(チャンピオン)と呼ばれるキャラクターを操作して対戦します。
チャンピオンカードの右下にはLife(体力)が記されており、チャンピオンの体力を上回るダメージを受けるとチャンピオンは倒れます。対戦相手のチャンピオンを倒したプレイヤーが勝者です。
デッキの準備
Grand Archiveでは各プレイヤーが、Material Deck(マテリアルデッキ)とMain Deck(メインデッキ)の2種類を用意します。
それぞれのデッキには構成のルールがあります。
- Material Deck(マテリアルデッキ)
- チャンピオンとRegalia(レガリア)で構成
- 各カード1枚しか採用できない
- 最大12枚
- レベル0のチャンピオンが最低1枚以上含まれている
- 対戦相手には公開されない
- 自分はいつでも内容を確認できる
- 並びも自由
- Main Deck(メインデッキ)
- 様々なカードで構成
- 各カード最大4枚まで採用可能
- 最小60枚
- 内容を確認したり、並び変えたりできない
チャンピオンカードとレガリアカードはマテリアルデッキにのみ採用できるカードで、メインデッキには採用できません。
逆に、チャンピオンカードとレガリアカード以外のカードは、メインデッキにしか採用できません。
カードのコストの色を見ることで、どちらのデッキに採用できるか簡単に判別できます。
- 青:マテリアルデッキ採用カード
- 黄:メインデッキ採用カード

Elemental(エレメンタル)
Grand Archive のカードの右上には、そのカードが属するElemental(エレメンタル)が記されています。基本的にはFire、Water、Wind、Normの4種類です。
カードを使用するには、自分のチャンピオンが、そのカードと同じエレメンタルを持つ必要があります。

Spirit of FireのエレメントはFireなので、Fireカードを使用できます。
また、チャンピオンがレベルアップ(後述)した後も、それまでに経たチャンピオンのエレメントのカードを使用できます。
なお、エレメンタルがNormのカードは、すべてのプレイヤーが使用できます。
また、ArcaneやCRUXなど高レベルのチャンピオンだけが持つ特別なエレメンタルも存在します。
Reserve Costs(リザーブコスト)
メインデッキのカードを使用するには、カード左上に記載されたReserve Cost(リザーブコスト)を支払います。

カードを使用するには、まず使用したいカードを宣言します。そして、リザーブコストと同枚数の手札をMemory zone(メモリーゾーン)に裏向きに伏せて置くことでコストを支払い、カードを使用できます。

コストを支払える限り、1ターンに何枚でもカードを使用できます。
メモリーゾーンにあるカードは、一時的に使用できず、毎ターン最初にある Recollection Phase(リコレクションフェーズ)で手札に戻ってきます。
なお、自分のメモリーゾーンのカードはいつでも確認することができます。
Ally(アライ)
Ally(アライ)は、チャンピオンと一緒に戦う味方カードです。他のカードゲームでは、モンスター、クリーチャー、ミニオンなどと呼ばれるカードと同じ役割です。
Allyは「仲間」や「味方」を意味する英単語ですが、発音からアライと表記します。
また、効果テキスト中に「Ally」はよく登場しますが、「味方」という意味に引っ張られて、自陣のAllyだけが対象だと考えないように注意してください。
アライはチャンピオンと同じくメインフィールドに配置されます。カード右下に攻撃力と体力が記されています。
以下の条件が満たされている限り、アライは攻撃を宣言できます。
- 現在、自分のメインフェイズである
- 攻撃を宣言するアレイがAwake(アウェイク)状態[縦向き]である
- 攻撃対象が存在する
- 別の効果がスタックしていない(他のカードの処理中には攻撃宣言できない)

アライで攻撃宣言すると、そのアライはRest(レスト)状態[横向き]になります。攻撃対象は、他のプレイヤーがコントロールするユニット(チャンピオン、アライ)の中から選択します。
なお、アライはフィールドに登場したターンから攻撃できます。
Combat(コンバット、戦闘)
攻撃が宣言されると、Combat Phase(コンバット、戦闘フェーズ)の最初のステップであるRetaliation Step(報復ステップ)に入ります。
報復ステップでは、攻撃を受けているアウェイク状態のユニットのコントローラーは、そのユニットをレスト状態にすることで報復できます。
なお、報復できるのは攻撃力を持つユニットのみです。

報復ステップを終えると、Damage Step(ダメージステップ)に移行します。ここでは、攻撃側の攻撃力だけ対象にダメージを与え、報復していれば報復側から攻撃側にダメージを与えます。これらの戦闘ダメージは同時に与えられます。

アライは1ターンの間に体力以上のダメージを受けると、死亡してGraveyard(墓地)に送られます。
生存したアライに与えられたダメージはターン終了時に回復します。
チャンピオンがダメージを受けた場合、その数のダメージカウンターを置きます。
ダメージステップの後、コンバットフェイズは終了し、メインフェイズに戻ります。
プレイヤーは戦闘手段を持っている限り、何回でも戦闘を行うことができます。
Attack(アタック)
Attack(アタック)カードは、チャンピオンで攻撃するカードです。アタックカードを使用する場合、リザーブコストを支払い、チャンピオンをレスト状態にする必要があります。
アタックカードでは、右下の攻撃力分のダメージを与えることができます。
以下の条件を見たいしている限り、チャンピオンは攻撃できます。(アライとほとんど同様です)
- 現在、自分のメインフェイズである
- チャンピオンがAwake(アウェイク)状態[縦向き]である
- 攻撃対象が存在する
- チャンピオンがアタックカード/武器カードで攻撃している or 攻撃力を持っている
- 別の効果がスタックしていない(他のカードの処理中には攻撃宣言できない)

なお、アタックカードが解決されるまで、その攻撃が宣言されたとはみなされません。解決されたアタックカードは、その戦闘フェーズが終了するまで墓地に送られません。
Weapon(武器)
Weapon(武器)カードは、アタックカードと同様にチャンピオンで攻撃するためのカードです。
武器カードの右下には、Power(攻撃力)とDurability(耐久度)が記されています。武器がフィールドに置かれたとき、その耐久度の数だけ耐久カウンターを置きます。
チャンピオンは武器を使用して攻撃宣言できます。その場合、戦闘フェイズのダメージステップで武器から耐久カウンターを1つ取り除きます。
武器の耐久カウンターが0になると、武器は破壊されます。
アタックカードを使用するチャンピオンの攻撃宣言において、そのアタックカードと同時に武器を使用することもできます。その場合、アタックカードと武器カードの合計攻撃力に等しいダメージを与えます。
Action(アクション)
Action(アクション)カードは使用すると1回だけ効果を発動し、墓地に送られます。
アタックカードにはSlow(スロウ)とFast(ファスト)のスピードステータスがあります。
- Slow:自分のメインフェイズでのみ使用可能
- Fast:どのプレイヤーのターンのいつでも使用可能
Materialize(マテリアライズ)
マテリアルデッキのカードは、後述するMaterialize Phase(マテリアライズフェーズ)において各ターン1枚だけMaterialize(マテリアライズ)することができます。
メインデッキのカードと違い、青色でカード左上にMemory cost(メモリーコスト)が記されています。

マテリアライズするには、まずマテリアライズしたいカードを宣言します。その後、メモリーコストと等しい数のカードをランダムに自分のメモリーゾーンからカードをBanish(バニッシュ、除外)します。

ランダムに決定する手段はサイコロを使用するか、対戦相手に裏向きのカードから選択させる方法があります。
メモリーゾーンからバニッシュされるカードはランダムに選択されるため、「今は必要がないカードだから」という理由でリザーブコストとして支払うと、メモリーコストに選択され、ゲームから除外されてしまう可能性がある点には注意が必要です。

チャンピオンのレベルアップ
マテリアライズフェイズでは、メモリーコストを払い、チャンピオンをレベルアップすることもできます。
チャンピオンは現在のレベルより1レベルだけ高いチャンピオンにレベルアップできます。さらに、一部のチャンピオンにはレベルアップするための条件があります。
例えば Lorraine, Spirit Ruler は Lorraine Lineage という条件を持っており、1つ下のレベルのLorraine というチャンピオンからしかレベルアップできません。

その他のカードタイプ
Regalia(レガリア)

Regalia(レガリア)カードはマテリアルデッキに採用できるカードです。レガリアがフィールドから墓地に送られる場合、代わりにそれをバニッシュします。
レガリア武器の耐久が0になった場合もバニッシュされます。
Item(アイテム)

Item(アイテム)カードは、チャンピオンやアライと同じくフィールドに配置されますが、攻撃力や体力を持たず、特別な効果を持つカードです。
Domain(ドメイン)

Domain(ドメイン)カードも、チャンピオンやアライと同じくフィールドに配置されますが、攻撃力や体力を持たず、特別な効果を持つカードです。
ゲームの流れ
1ターン目
お互いのメインデッキをシャッフルしたら、ランダムに先攻プレイヤーを選択してゲームを開始します。
先攻プレイヤーはマテリアルデッキからレベル0のチャンピオンカードを選択し、それをプレイします。
その On Enter(召喚時)効果により、初期手札となるカードを引きます。先攻プレイヤーにはドローフェイズがありません。

その後、メインフェーズに移行してカードをプレイして、ターンを終了します。
先攻1ターン目には対戦相手の盤面に何もいないため、攻撃できません。
後攻プレイヤーのターンになると、同様にレベル0のチャンピオンを召喚し、On Enter効果で初期手札となるカードを引きます。また、追加でカードを1枚引きます。
その後、メインフェイズをプレイし、ターンを終了します。
2ターン目以降
以下の順番でフェイズに従って互いのターンをプレイします。
- Wake Up Phase(ウェイクアップフェイズ):ターンプレイヤーのユニットをアウェイク状態[縦向き]にします。
- Materialize Phase(マテリアライズフェイズ):ターンプレイヤーはマテリアルデッキからカードを1枚マテリアライズできます。
- Recollection Phase(リコレクションフェイズ):ターンプレイヤーのメモリーゾーンのカードを全て手札に戻します。
- Draw Phase(ドローフェイズ):ターンプレイヤーはデッキからカードを1枚引きます。
- Main Phase(メインフェイズ):スロウカードを使用したり、攻撃を宣言したりできます。
- Combat Phase(コンバットフェイズ):攻撃宣言後に入ります、ダメージステップを経てメインフェイズに戻ります。
- End Phase(エンドフェイズ):「ターン終了時まで」の効果が消え、Allyにマークされた一時的なダメージが取り除かれます。
コンバットフェイズ終了後はメインフェイズに戻るため、「Allyをプレイ→そのまま攻撃宣言→別のAllyをプレイ→そのまま攻撃宣言→スロウカードをプレイ」のように行動することができます。
Fastカードはどのタイミングでも使用できます。
どちらかのチャンピオンの体力が尽きるまでターンを繰り返します。
デッキがなくなった状態でカードを引こうとして、引けなかったプレイヤーはゲームに敗北します。